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老いてますます盛ん・・・こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか?人間は必ず老い、衰えていきます。人生を楽しいものにするには、この「ますます盛ん」な時期をいかに長く維持出来るかが重要です。 それと相反するかもしれませんが、自ら老いを受け入れ、頑張り過ぎず、出来ないことは家族や介護サービスに頼ることも、決して恥ではないことをわかって頂きたいと思います。 今は、「超高齢社会への準備」の段階であり、今後、本来なら定年退職となるところ、企業から「必要な人材」と残留を打診されるケースも増えてくるかも知れません。 また、その会社は定年退職しても、積極的に社会との関わりを維持し、そう簡単には現役を退くことは無くなるのではないでしょうか。 年金の額等、低所得のため働くことを余儀なくされる・・・という問題もありますが、ここでは、タイトルのとおり、「老いてますます盛ん」な人をテーマにしたいと思います。 高齢者だからと言って、「弱者」とは限りません。今のこの国では、一般的には60歳で定年退職し、65歳で高齢者と言われていますが、このくらいの年代ですと、実際はまだまだ現役であり、社会的地位も高くて、活躍されておられる方は多いでしょう。 後期高齢者と言われる75歳を過ぎた方も、元気に畑仕事をしたり、積み重ねた経験をもとに、一流の職人さんとして活躍している方、会社の経営者、お医者さん、政治家等、職種問わず、活躍されている方は大勢おられます。「生涯現役」と誇らしげに胸を張る高齢の方からは何とも言えない風格が感じられますよね。 また、仕事は現役を退いても、趣味とか旅行とか、元気な身体を頼りに第二の人生を謳歌されている方も「老いてますますさかん」と言えるのではないでしょうか。 漫画やゲームで、武術の達人的なキャラクターに、老人は欠かせません。白く長いひげと、禿げた頭。やや華奢な身体ではあるけどきりりとした表情でオーラを放ち、いかにも強そうな大男を簡単に倒してしまうというシーンを見る機会は、少年時代から、あらゆるアニメや漫画を見てきて、数えきれないくらいあったような気がします。 これは、その作者等の、高齢者に対する潜在的尊敬の念と、「老い」という現実的な問題の理想形が、そのキャラクターとなり生まれているのだろうと思います。
それで、「老いてますます盛ん」タイプが陥りやすい傾向として、無理をすること、過信による不摂生等があげられます。黄忠は、「歳は取っていても若い者には負けんぞ」という気概が仇となって、夷陵の戦いで戦死してしまいます。(三国志演義) 誰もが、彼の強さ、武将としての実力や資質の高さを認めていたのですが、日々「老将軍」などと呼ばれ、時として「歳を取っている」という理由でその実力を正当に評価されないこともありました。 関羽などは、彼との最初の出会いで一騎打ちをして、その実力を十分に分かっているはずなのに、五虎将任命の時は、年寄りであるからと黄忠と同列に扱われることを嫌ったとのことです。 三国志は色々な人間模様が描かれますが、黄忠という人物は、高齢者の自尊心であるとか、心境などをリアルに表現しています。 老いた豪傑の、夷陵の戦いの時に自尊心を傷つけられた時の行動は、今の世の高齢者にも当てはまるのではないでしょうか。 介護において、要介護者の自尊心を傷つけるようなことを言ったりしたりしてはいけないというのは、介護に携わる方なら誰もが分かっていることですが、「黄忠」のような実力も自信もある人は特に注意が必要です。 若い人にも言えることですが、人間なら誰でも将来介護が必要な状態に陥る可能性があります。 どんなに屈強な人も、いつかは老い、弱くなっていきます。 「ディサービスにでも行ってみますか?」 「あんな年寄りばかりが集まるところに、なんでわしが行かにゃならんのか!」 もう、一人で自立した生活を送ることが出来なくなっているのに、それを受け入れることがなかなか出来ない老将軍。 もう少し早く、介護予防に取り組んでおけば、まだまだ盛んでいられたかもしれないのに・・・。 必要に応じて介護を受けたり、介護サービスを受けることは、決して恥ずることではないのに・・・。 【まとめ】 読み返してみて、いったい何が言いたいのか自分でも分かりません(’’;) 他のページでは、社会全体で高齢者を守ることが重要であるということで、社会全体に対しての問題提起等ですが、唯一、ここでは高齢者のみなさんに対して、お願いというか、意見させて頂いています。生意気言ってすみません。 老いてますますさかん・・・私も、30年後、かくありたいと思うしだいであります。人生の目標でもあります。 電車で、立っているお年寄りに 「どうぞ」と席を譲ろうとする若者がいたとします。 殆どの方は、感心して「ありがとう」と、好意を受けるのでしょうが、 「何っ ! 年寄り扱いしおって 」 と思う方もおられるかもしれません。初めて、席を譲られるという場合は、自分は自信があり、まだまだ若いと思っていたのに、他人からみたらやっぱり年寄りなのかなぁ・・・ と、正直、ショックだったり。 もしあなたが「無礼者!」と怒ってしまったら、その若者は、次、また同じような場面のに遭遇したとしたら・・・どうすればいいのか分からなくなってしまいます。年配の方に席を譲る・・・至って健全な心がけではありませんか。 「ありがとう、お気持ちは嬉しいのですが、私は大丈夫ですので、気になさらないで下さい。」 大人の対応ですね。しかし、ここはもう一歩、さらに大人の対応を! 本当は座りたくない、健康のために敢えて立っているのにお節介だなぁと思いつつ 「ありがとう、助かりました。」 と言って席を譲ってもらいましょう。この世の後輩達を見守って、育てるつもりで。あなたの方がはるかに先輩なのですから、自尊心をちょっと抑えて、優しい気持ちで。 *元気な高齢者も利用できる 一般向けの介護予防事業 (地域支援事業) ○健康づくり事業 ○食生活改善事業 ○生きがいづくり事業 ○寝たきり予防事業 ○介護家族健康教育事業 など。具体的なメニューは市区町村ごとに地域の実情にあわせて決められます。
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